利害関係・思惑が絡むコーチングはうまくいかない

 会社なら上司、学校なら先生、家庭なら親やパートナーがコーチ役になることが多いでしょう。

ですがそれではコーチングはなかなか上手くいきいません。コーチングでは無く、最初から思惑を持ったもの同士の前向きを装った交渉、誘導、腹のさぐり合いになりがちです。

教育の現場でのコーチングとクライアント。

 この場合、コーチもクライアントもお互いのことをよく知っています。相談や指導、アドバイスならよく知っている同士の方が良いのですがコーチングでは違います。知っているからこその思い込み、先入観、日頃から思っていることが自由な思考を妨げます。

コーチとクライアントの状況が似ているほどコーチングはうまくいかない

 では社内でも違う部署、関係の薄い社員同士でコーチングではどうでしょう。

これはなかなか良いです。社内の他部署について知ることができたり横のつながり交流が生まれたりします。

ただし同じ会社、同じ社員という立場がこれもまたコーチングでの自由な思考を妨げます。

社内の状況や会社員の共通の悩み、悲哀、「どこでも同じだなあ。わかるわかる」という共感から愚痴を言い合いお互いの傷を舐め合うような話し合いになります。現場を嘆き合うだけで前向きな話が出てきません。前向きなのは「たまには他の部署の方と話し合うのっていいですね。なんならこれから飲みに行く?今度ゴルフ一緒に行こうよ」と言った前向きな提案が出て来るぐらいです。

 悪いことではないですが、これはコーチングではありません。それどころかコーチングとしては悪い例です。

コーチングにはコーチとクライアントに絶対の信頼関係がないとうまくいかない

 コーチングのコーチはクライアント、コーチングの内容は一切外部に漏らしません。(クライアント本人が他人に言うのは、まあまあしょうがないです)それはクライアントになんのしがらみ、制約なく自由に考えてもらうためです。これは絶対です。誰をコーチングしているのかその内容を外部に漏らすことはこチングのコーチとクライアントの信頼関係を一瞬に破壊します。これではコーチングは成り立ちません。

 では会社でのコーチングではどうでしょうか?誰がどなたをコーチングしているのかはわかるでしょう。それはまあ良いとして内容についてです。報告書にはコーチングの内容について書くのではないでしょうか?またクライアントの上司から「彼はどんな感じ?」と聞かれればぼかしながらも内容を話してしまうのではないでしょうか?クライアントにしても上司や他の人の耳に入るかもと考えたら本音で自由に考え本音でコーチに話すことなど無理でしょう。

 社内でコーチング役、クライアントを決めてコーチングをする場合、個人面談、グチを言い合う慰め合い、お酒の場でする世間話になります。

 なぜか?

 そもそもの大きな問題があります社内のコーチ役は会社に雇われ、会社の利のためにコーチングをしているからです。コーチ役は会社の代理人です。クライアントのためではありません。会社のため、もっと根の部分では自分のためです。それはクライアントにとってコーチではありません。コーチではないのに本当のコーチングはできません。クライアント側のためではありません。これでコーチとクライアントの信頼関係を気づくことは無理です。もちろんコーチングは成功しません。

理由3
コーチングのコーチ役が適切でないから
利害関係があるから